ひとり情シス及び少人数の下記対象者の方には「中堅中小企業IT動向調査」「ひとり情シス実態調査」のアンケートにお答え頂きますと、紙製同人誌版の「ひとり情シス列伝」を無償配布します。(このページの下部のリンクより入力下さい)
また、2022/07/27より『ひとり情シス列伝』(ひとり情シス協会出版, 清水 博著)がAmazon Kindleで発売になりました。同人誌の『ひとり情シス列伝』内容に加え、新たに付録の二章(還暦ひとり情シス、ひとり情シス転職後テクニック)を加えています。
10名の体験談をまとめたひとり情シス伝記本を制作
ひとり情シスや少人数の情シスに500部無償配布
一般社団法人ひとり情シス協会(東京都千代田区、事務局 清水 博、以下ひとり情シス協会)は、ひとり情シスの経験者10名を取材して、彼らの経験談をまとめた伝記集、「ひとり情シス列伝」を自主制作しました。伝記本の制作にはひとり情シスの経験者で運営しているひとり情シス・ワーキンググループも参画しています。本書は非売品ですが、今回、中堅中小企業のひとり情シスや少人数の情シスに対して500部無償配布することに致しました。
ひとり情シスとは?
ひとり情シスとは、中堅中小企業において、情報システム部門を1人もしくは2~3人程度の少人数で担当する状態のことをいいます。昨今では、コロナ禍に対応したテレワーク環境構築や、BCP(事業継続計画)対応のバックアップなど、ひとり情シスの役割が拡大しています。そのため、情シスを1人から2人に増員する企業も増えていますが、ひとり情シス協会が行った「中堅企業IT投資動向調査2022年」では、専任の情シスがいない企業の27%が新たに一人目のひとり情シスを任命したという結果も出ています。中堅中小企業でIT化やデジタル化を強化する傾向が顕著になっており、特に2022年の4月の人事異動で新たなひとり情シスが生まれることが見込まれます。
なぜ伝記本を作成したのか?
ひとり情シスは、突然任命されることや引継ぎが不十分な状態でスタートすることが多いです。社内に同じ業務を担当する社員もいないため、相談することもできない状態です。また会社によりIT活用のレベルや重要性も異なるので、アドバイスは全てのひとり情シスに共通とも限りません。さらに、ひとり情シスのノウハウは表には出にくいものです。
本書は、経験の浅いひとり情シスだけでなく、経験豊富なひとり情シスにも有用な情報提供を目指しました。10名のさまざまなバックグラウンドを持つひとり情シス経験者が直面した問題や解決事例などをまとめることにより、ひとり情シスのスムーズな立ち上がりに役立つと考えています。10名のひとり情シスには、自身が悩んでいる時に「このような情報があれば悩まずに済んだ」という観点で自身の半生を振り返っていただきました。また、困っているひとり情シスに少しでも役立つ情報を発信するため、ボランティアでご参加いただきました。
内容紹介
10名のひとり情シス経験者について、ひとり情シスに至った経緯、直面した問題、成功・失敗体験などの、48の経験談をまとめています。さらに、現在ひとり情シスとして悩んでいる方に向けての79のアドバイスを加えた、280ページの本です。
アドバイスのテーマ例として、
- 経営層とのコミュニケーション
- 自分の評価をアピールするには
- 二人目の採用の経験談
- 冷遇される職場での挑戦
- 予算獲得への道筋
- ITインフラを刷新する
- 最適なパートナーを見つける
- セカンドチャレンジとして
- 副業への警鐘
など、ひとり情シスが避けて通れない課題に対して、実体験を元にアドバイスをしています。
また、ひとり情シスにさまざまなタイプがあるのと同じように、ひとり情シス個人のパーソナリティにより課題に対して取り組むアクションも異なります。10名のひとり情シスの生い立ちや考え方などフレンドリーな部分も含めることで、リラックスして読めるものにしています。
「ナラティブ・アプローチ」とは、相談相手などを支援する際に、相手の語る「物語(narrative)」を通して解決法を見出していくアプローチ方法です。そして相手から自身へ「物語の主人公を変更」して問題との関わり方を考えていく手法です。10名の境遇に合わせて自身の取るべき行動を投影することで、今後の不測の事態に対応する準備になることと思います。
10名のひとり情シス経験者
ひとり情シスといっても、仕事の範囲やスキルセットなどは千差万別です。また業界によっても、ひとり情シスの業務範囲は異なります。本書では、さまざまな分野で活躍する10名のひとり情シスを選出しました。この10名は、ひとり情シスの情報交換を目的とするひとり情シス・ワーキンググループのコアメンバーであり、経験の浅いひとり情シスが悩まないように、自身の経験を全てオープンにすることにもご協力いただきました。また、本書の内容でさらに知りたいことがございましたら、ご自身と近い境遇のひとり情シス経験者に質問することもできます。
第一章 カイゼン型ひとり情シス
増山 大輔 ~ 中堅企業の悲惨なひとり情シスからカイゼンして昇り詰める
第二章 後方支援型ひとり情シス
吉成 功 ~ 中堅中小企業へひとり情シスを派遣し支援
第三章 武闘派型ひとり情シス
中川 一夫 ~ アウトソーシングを駆使する中堅企業の完全ひとり情シス
第四章 伝説のひとり情シス
黒田 光洋 ~ 200台のサーバーを立て直した『ひとり情シス虎の巻』著者
第五章 クラウドCIO型ひとり情シス
林田 悠基 ~ CIO的リーダーシップでクラウド化を実現したひとり情シス
第六章 士業の進化系ひとり情シス
田中 賢一 ~ IT業界をあきらめ税理士事務所で奮闘するひとり情シス
第七章 外資系ひとり情シス
カズヨシ・ヘルブルクス ~ 世界中を駆け回るグローバルひとり情シス
第八章 転職ステップアップ型ひとり情シス
佐藤 正幸 ~ IT業界を縦横自在に駆け抜けるひとり情シス
第九章 内製型ひとり情シス
二宮 友和 ~ ITリセーラー営業から転職をした開発可能なひとり情シス
第十章 森の中の副業型ひとり情シス
弾 吾郎 ~ 長期間の副業経験者のコーポレートITひとり情シス
本の無償提供の対象者
組織が拡大するに応じて、各部門の責任の明確化が求められるようになり、また法令上の義務として、衛生管理者の専任や産業医の専任などの配置が求められます。
情シス担当者も、30名を超えると兼任で必要、50名を超えると、アカウント管理や資産管理、セキュリティなど情報を集約する専任の情シス担当者が必要になることが一般的です。そこで、500名までの中堅中小企業や、IT人材や経験が不足している非IT業界で働く情シスの方に本書を無償提供致します。
・情シス業務を兼任で担当している方
・ひとり情シスの方
・少人数の情シスであるが、個々は実質ひとり情シスの方
・500名までの非IT企業の中堅中小企業
【申し込みサイト】
ひとり情シスの方は、下記「中堅中小企業IT動向調査」「ひとり情シス実態調査」のアンケートにお答え頂きますと、無償配布します。以下のサーベイモンキーより入力をお願いします。