現役ひとり情シスがリモートアクセスの
Splashtopを調べてみた!
アフターコロナだからこそリモートワークを再検討してみる
中小企業のひとり情シスや少人数情シスは、自社に適さない製品やソリューションを選択してしまうことがあります。本レポートは、今までひとり情シス支援に積極的なスプラッシュトップ株式会社のリモートアクセスツールであるSplashtop Business Proを一般社団法人ひとり情シス協会の技術委員会の現役ひとり情シスが製品評価レポートを作成しました。新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行した今だからこそ、リモートワークの効果や会社の文化などへの好影響を現役のひとり情シスが検討しました。
目次
読んで欲しい方(製品購買対象者)
Point -1 「導入の背景を考える」
Point -2「Splashtop Businessの特徴は何?」
Point -3 「ひとり情シスがこだわるポイントは?」
Point -4 「経営層へ上申のポイントは?」
Point -5 「セカンドオピニオンが必要な方へ」
読んで欲しい方(製品購買対象者)
中堅中小企業の情シスの方
・ひとり情シスの方
・兼任で情シス業務を担当する方
・IT経験年数が浅いひとり情シスの方
・IT経験年数が長いが会社のデジタル化が進んでいない方
Point -1 「導入の背景を考える」
平常時はリモートワークの再構築の検討
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後、リモートワークを見直す企業が増えてきました。理由の多くは、「コミュニケーションが取りにくい」「押印が必要な書類業務が止まる」など、企業活動全般の生産性が低下することです。確かに間違っていないでしょうが、あまり前向きにリモートワークを考慮しているとは思えません。
現在のビジネスの大きな課題は、人手不足です。採用することも難しいですし、従業員の退職リスクも増加しています。やはり働き易い環境は常に考慮していく必要があります。例えば子育て中の社員は、いろいろ子どもの件で手続きが発生します。区役所や保育園に行く用事があります。2時間程度で済んでしまうことが多いですが、社員は有給休暇を申請して会社を休むことがあります。また、持病がある社員なども毎月通院しています。長時間はかからないのですが、やはり前日の休暇を取得します。用事が済んで、近くに自宅やリモートワーク環境があれば、すぐ仕事に取りかかれます。会社全体として仕事は停滞しませんし、効率もよくなると思います。ひとり情シス協会の調査によると、週1日のリモートワークが最も満足度が高いことが判明しています。まず、週1日のリモートワークを考えてもいいかもしれません。
やはり、休暇は用事に使うことより、リフレッシュや気分転換、大切にしたい時間などに費やすことが好ましいです。もちろん、東日本大震災、コロナ禍など過去10年に一度は、リモートワークの必要性が発生しますので、常にリモートワークの準備は必要ですが、リモートワークの効果で社員の環境が大きく改善することも多いので、経営層も考慮すべき点であり、ひとり情シスも一度経営層と語ることもいいと思います。
IT避難訓練は、デジタル化を加速
「IT避難訓練」「IT防災訓練」「BCP訓練」と騒がれたのは東日本大震災発生の頃でした。大手企業は年に数度実施しているところもありますが、なかなか実施に至ることは難しいことと思います。
これらの訓練は、会社の本社に立ち入れない場合に、別の支店から業務を続行することを行います。必要なデータにアクセスできるか、バックアップされたものから復旧できるかなどを確認し、リモートワーク環境のパソコンから業務を実行できるかなどを実施します。実際にやってみると、予期しないことでデータが参照できなかったなどとひとり情シス協会の技術委員は語ります。
実際に実施してみることは重要です。実施は難しくても仮想的に計画を検討することはできます。検討するとあれもこれも必要なことが見えてきます。「もっとコミュニケーションが円滑にできたら」「社外でも社内と同じように仕事をすすめたい」などの要望がでると思います。しかしながら、100人以下の中小企業の導入率はまだわずかです。リモートワーク環境でも勤怠状況が把握でき、資料やデータなどが共有できる工夫が求められています。ツールありきでは決してなく、無料ツールでもセキュリティに気をつけることで利用できるものもありますので、試しながら効果を見極めて進めていくといいと思います。
考え方として、リモートワークを実施しても、効果は社内のデジタル化の進捗に比例します。この点で、デジタル化は、ペーパーレスと読み替えてもいいでしょう。ペーパーレスは、これまで紙で運用されていた文書・書類・資料などを電子化して活用することです。再利用しノウハウの継承もしやすいですし、二度手間の負担も減らし業務効率化、回覧や承認作業も簡便化します。効果がでるとは薄々わかっていても、なかなか手をつけられないで現在に至っているかと思います。平常時こそ、これからの働き方改革や人材不足対策としても、ペーパーレスを検討してみて下さい。
Point -2 「Splashtop Businessの特徴は何?」
一般社団法人ひとり情シス協会の技術委員会が調査の結果、Splashtop Businessは、中小企業のひとり情シスに必要十分な機能を有しています。
製品概要
Splashtop Business(以下、Splashtop)は、画面転送技術を用いてリモートアクセスを実現するリモートデスクトップサービス(以下、RDS)です。Splashtopのリモートアクセスとは至ってシンプルで、職場のPC(接続先)に専用アプリをインストールして、自宅のパソコン(手元側)にも専用アプリをインストールしアプリを利用する、といった非常にシンプルな導入方法で実現できます。あらゆるデバイスやOSに対応しているため、様々な観点から利用の選択肢が拡張されやすいです。セキュリティ面においても二段階認証や堅牢な通信をしようしているため、IT管理者の負担を軽減しやすい利用環境をもたらすことができます。
また、リモートワークソリューション市場と現状と展望2023年度版(デロイトトーマッツミック経済研究所)のリモートアクセスソリューション市場のベンダーシェア部門において、2020年度より2022年度まで3年連続国内シェアNo.1を獲得しました。
性能 ★★★★★
兼任型ひとり情シスには最適な商品と判断できます。開発コンセプトが簡単設置をメインにおいているので、稼働への複雑な設定がなく、マニュアルを見ればすぐに設定ができます。また、故障時等はアラート表記等でお知らせされるため、ITが詳しくない方へもわかりやすい設計に作られています。事実、導入企業も中小企業に60%、約20名以下の小規模企業に35%とIT担当者が不在と思われるゼロ情シス企業から大きな支持を得られていることが、簡単に使える性能を有していることを裏付けています。
信頼性 ★★★★★
ひとり情シスはリモート環境のサポートだけが仕事ではありません。セキュリティ環境や運用性も対応するコストが膨大になると、通常業務に影響も出かねません。なるべくユーザー対応やメンテナンスフリーな製品を検討すべきです。Splashtopは、暗号化された通信で画面転送によるリモートアクセスを実現しており、通信の漏洩や盗聴のリスクを過度に心配する必要はなく、なりすましや不正アクセスを防ぐ認証方式にも対応しております。自身が機能や性能、仕組みに詳しくなる必要ももちろんありますが、安心して利用を開始してもいい環境を導入するには十分な製品となっています。
運用性 ★★★★★
いわゆる、ヘルプデスク的な対応を実施するために活用できる機能も上位版には有しております。その他にもOSやデバイスの性能を問わないマルチデバイスによる利用も可能なため、機器調達に関して、ひとり情シスの負担を減らしたり、選択肢を増やしたりすることができます。システム運用者としての側面もあるひとり情シスにおいて、アカウントやデバイス管理などに高いハードルがあるが、社内環境を構築するコストなどもトータルで考えると、導入の容易さや管理がシンプルであるのは非常に運用性が高いと判断できます。
Splashtopの操作性は、マニュアルを読まなくても画面を見ただけで直感的に利用することができる分かりやすさです。そのため、ひとり情シスがトレーニングを行うことも省略することができ、短い期間で本格的に運用を開始することができます。
コスト ★★★★★
コストを意識し、機器やサービスを選定する際に、重要な考え方は「この価格に見合った活用や運用が実践可能か」という観点も重要です。リモートアクセスを実現する技術は多岐にわたります。「あれもしたい、これもできる。運用面やセキュリティはどうなっているか」と考えすぎる前に、課題を軸に考え比較しましょう。シンクライアントやVPNの導入に比べた導入コストや維持コストは遥かに安価です。他のリモートアクセスサービス製品と比較しても安価で利用可能な価格帯のサービス製品となっています。
サポート ★★★★☆
サポート面において、製品マニュアルやFAQが充実していますし、トライアル環境を利用している期間は、気になる点や問い合わせをまとめたメールなどが届き、試用中の疑問や困ったことを解決するまでの導線が丁寧です。「こういった機能についてなんか知りたいな」といった際に、該当する記事やオンラインマニュアルのリンクなどを提供してくれます。販売代理店やベンダーを介さず独力で導入や環境構築を求められるひとり情シスがトライアルを通して選定する際に必要なフォローが行き届いております。
Point -3 「ひとり情シスがこだわるポイントは?」
画面転送方式によるリモートデスクトップの操作性は?
RDSに求められていることは、安定接続性と反応速度です。まるで実機をそのまま利用しているように、といった操作性はこだわりたいところです。試用する際は、自身の体感やインターネット通信速度や安定性を軸に考えましょう。その前提を踏まえた上ですが、Splashtopでは秒間30フレームの更新頻度で画面が更新されているため、実機を操作するのと変わらない操作性を保つことができます。より精緻な作業が求められる、という場合であれば、上位プランを選択し実用性を高めることが可能です。
セキュリティ面はしっかりできているのか?
Splashtopのリモートアクセス通信は、SSL/TLS、AES-256ビットで保護されているため、暗号化通信を使用し、通信の中継先のリレーサーバーとして、信頼性の高いAWS、GCP、OCIといったサービスを利用しており、堅牢な仕組みとなっています。また、デバイス認証機能や2段階認証といった他要素認証の仕組みもあり、強固なセキュリティ機能を有していると言えます。また上位版のサービスではSSO(シングルサインオン)も実現でき、SAML 2.0に対応しており、Azure ADやGoogle Workplaceなどの既存のIdPのアカウント、パスワードによるログイン環境を実現できます。
ひとり情シスの管理しやすい機能や環境を有しているか?
運用面において、マルチデバイス対応という利便性を無視することはできません。Webインターフェイスを介して利用ができ、ブラウザ経由でどこからでもファイルにアクセスが可能ということは、利用する端末やOSを意識する必要がなくなることです。タブレットやスマートフォンも込みで考えると会社内では色々な端末が存在すると思います。それらに大きな制限もなく利用できる環境を用意することは、利便性の向上や管理コストの低減にも繋がります。
このことは、在宅勤務やモバイルワークといった多様化する労働環境に対応する必要性や労働生産性の向上、ワーク・ライフ・バランスの実現を支援します。今まで会社に行かなければ接続できなかったストレージに、どこからでもアクセスできます。その場合には、セキュリティ面の不安も指摘されることが多いですが、インターネットからの利用の際には2段階認証による不正ログインを防止することもできます。端末自体の紛失や盗難にあっても、アカウントの無効化や停止機能を備えているため安全に利用できます。
比較的安価に構築できる
IT系の製品は、ある程度の最低ユーザー数を必要とすることや、それなりの規模数の環境でないとコストがかかるケースが一般的には多いです。Splashtopは、初期費用等は一切不要で、1IDから契約可能ですので、個人事業主や少人数の企業でもご契約可能です。最初から想定ユーザー数を想定することは難しいものです。まず、小規模で実施し、効果を判断しながら拡大していくことには最適です。
Point -4 「経営層へ上申のポイントは?」
Splashtop社ってどんな会社なの?
Splashtop社は、iPhone、iPadなどのデバイスからWindows、Macへリモコン感覚で遠隔アクセスして操作できるリモートデスクトップサービスを提供している企業です。MITの同級生4人が集まった技術集団として2006年にシリコンバレーで設立されました。米国をはじめ世界中のパーソナルユーザー様から頂いた多くのフィードバックを基に圧倒的なパフォーマンスと画面転送技術をベースとしたビジネス向けリモートデスクトップ「Splashtop」シリーズを日本法人が設立された2012年から国内提供しています。現在は国内大手キャリアや、国内デバイスセキュリティーのトップメーカーを通じ、金融関係、製造関係、建築関係、教育関係、医療関係など様々な業種で非常に多くのお客様にご利用されるサービスを展開しています。
Splashtop社のビジョンは、「PC、スマホ、タブレットなどからすべてのデバイスから、すべてのOSへの架け橋となることです」「リモートワークでの働き方改革のお手伝いができたらと考えております」と製品開発の先に私たちの働き方改革を見据えています。
パフォーマンスの高さと導入しやすさ
主力製品である企業向け製品の「Splashtop Business」および「Splashtop Business Pro」は、デバイスを問わない高速で低遅延であることが特徴で、高速な画面転送やリアルタイムな操作性を重視した画面転送技術を実現しております。また、アカウントを申し込んだあと、アプリをダウンロードしてインストールしたらすぐに利用開始ができる簡易性なども特徴的です。導入に関しての起案者、担当者となるひとり情シスの知識がそれほどなくてもすぐに従業員に環境を提供できます。
クリエイティブな環境に向いている製品サービスの理念
Splashtopの技術自体、創設者が耳にした「自分の家のPCのゲームを外でもやりたい」という言葉から実現されたサービスであります。そのためクリエイティブ関連やエンターテインメント関連の会社が重要視する高速描写や繊細な作業をリモートでも実現可能にするRDS環境、という点が強く推されている印象です。いわゆるクリエイターといった方々の働き方をリモートワークで実現できるように、といった理念や姿勢が見えうるサービスを展開されております。遠隔で操作できればいい、というだけでなくリモート接続中でも高いオーディオ解像度を損なわれないようにするハイファイオーディオの設定が可能であることや、輝度(明るさ)と色差信号構成による色再現性向上を実現しています。
良いひとり情シスはプランBを常に持つ
上申に悩んでいる方は、このエピソードを読んでいただき、経営層とのコミュニケーションのヒントにしてください。現役のひとり情シスの実体験です。
「緊急事態宣言が出たら在宅勤務をせざるを得ないから、なんとかしろ」かなり誇張して意訳していますが、当時の私が経営層から指示された内容はこのようなものでした。そうです、ひとり情シスは突然このようなお題を課せられやすい部署や役割です。
「ほほう、では、私が兼ねてから検討していたVPN環境を導入するのもよいですが、それには時間も工数も掛かるので、まずは比較的に安価で容易に開始できるリモートデスクトップ環境を構築することから始めます!」と当時の私のようにスムーズに提案できるかが、ひとり情シスの力量を発揮する見せ所です。実際にこのようなスマートな対応で事を運べていたかの真偽はともかく、業務を停止させることなく苦難を乗り切った事実は存在するので、美化している部分も多い思い出ですが、このプランBという上申方法を検討してみてください。経営層がリモートワークの必要性を検討することはたびたびありますので、懐にプランBを持つことが重要です。これは全てのことに言えることで、常日頃の情報収集と活用のイメージを高めておくことです。中堅中小企業の情シスは、あらかじめ定めたIT予算はないものです。突然、何かITやデジタル化を検討するテーマが会社には出現します。その時のひとり情シスの言動は会社にとっては重要ですし、ひとり情シスの大切さを実感してくれる時です。プレッシャーは不要です。自身の興味を高めていきましょう。
リモートワークが可処分時間を増加し、人手不足に対応すること
まず、現実的にリモートワークがビジネスに貢献するかというと様々な意見があります。大手企業でもリモートワークを原則中止したり、リモート会議用ソフトウェア開発企業でもがフルリモートの勤務を廃止したりしています。対面でのコミュニケーションが減少し、情報共有や意思決定がスムーズに進みにくいという課題が生じています。特に、非言語情報や微妙なニュアンスが伝わりにくいことから、誤解が生じ、チームワークとしての一体化が低下したり、その結果、業務が遅滞したりする懸念があります。
一方、「成長力があって居心地も良い中小企業」には多くの応募者が集い、社員もいきいきしている中小企業もあります。社員のことを考えて柔軟に就業規則を改良し、残業時間を減らすことや、育児休業を取り易くすることなど、優良な中小企業は経営判断で社員の為に独自の施策を実行しています。2018年に働き方改革関連法が成立する前からです。
今は、働き方改革に加えて少子化の影響が現実的になってきた人手不足問題の解決が喫緊の課題です。そこでリモートワークの可能性を経営層と議論してみましょう。リモートワークを活用することで、子育て世代に勤務時間に柔軟性を持たせることや、結婚や出産、御主人の転勤などで一度退社した女性社員などの復職の可能性が上がります。営業職の方はリモートで業務処理が可能になり移動時間の効率化が図れます。必ずしも出社が必要ではない業務などの改善は、ストレスの少ない働き方を志向しますので、応募者にとっても魅力的な会社に映ることです。また、ひとり情シス自身もリモートワークでシステム管理が格段と対応が迅速になりますので、ひとり情シスの心理的負担を減少することができます。
可処分時間を社内で議論するにとても良い機会です。2021年の野村総合研究所の調査では、年間90時間の可処分時間が増加したと報告されています。1日あたり約22分が、「家事や暮らしにかける時間」や「子供と会話する時間」「余暇時間」などに充当することできたと回答しています。特に日本は、諸外国の中でも通勤時間が長い状態です。日本全国の平均通勤時間は往復1時間19分で、神奈川県が最も多い往復1時間45分、東京都は往復1時間34分です。少しでも社員の可処分時間を増やす取り組みは、人材確保にとても重要な要素です。
リモートワークツールを介して企業文化に変化をもたらす
最後になりますが、リモートワーク環境を構築することで解決する課題は多くあります。テレワークの導入、環境整備のコスト減、セキュリティ対策、ワークライフバランスの向上、優秀な人材の確保、など導入による波及効果は広がります。まずは、現在の自社内で応用できそうな課題や改善したら効果がありそうな点などに目を光らせましょう。
テレワーク導入による在宅勤務は、エンジニアやデザイナーの方や外出の多い営業社員などに「わざわざ出社しなくても同じ仕事ができる環境ができたら興味ない?」と尋ねると好意的な意見が返ってくるでしょう。優秀な人材の確保を求められる人事部門に「リモートワーク環境が整っており柔軟な労働環境があるって説明できたらいいと思わない?」と味方になりそうな人を増やしつつ、コミュニケーションを図りながら、経営層に向けた導入に関し側面支援の「もう一声」を用意しておきましょう。
コスト面においても比較対象とされるシンクライアント環境やVPN環境の導入に関連する人的・金銭的な導入コストより、比較的安価に導入が可能です。しかし、価格だけではなく、様々な効果をもたらすことにも繋がります。経営層としての目線になり、視野を広げ会社を俯瞰的に見てみると良いです。
逆説的に言えば、IT環境を整備するだけでテレワークやリモートワークがうまくいくわけではありません。リモートワーク環境をただの課題解決の道具としての配備とするだけではなく「このような環境を作り出せれば多様性のある働き方や柔軟性のある労働環境を構築することができます」と経営層が検討するきっかけの一つを見据えた提案ができれば必ず導入できるはずです。
Point -5 「セカンドオピニオンが必要な方へ」
機種選定については、各社特有の既存設備やITへの理解、ユーザーのIT活用度などで様々な意思決定があります。度々、回答だけを要求される質問がひとり情シス協会にも頂きますが、その前提状況や活用したい意図、また会社が今後どうあるべきかなどの方針なども影響していますので、簡単に応えることも難しいものです。最も重要なものは、導入必要性の要因を社内や社外から考え、どのように会社の業績や従業員などに貢献するかを導きだし、経営層に力説することだと思います。そこまでは、是非追い込んで欲しいのですが、最終決断の前にどうしもて第三者の意見を聞きたいということもあるかと思います。
まず提案してくれる販売店様等から情報を得て、自身で第一の意思(ファーストオピニオン)として考えることが重要です。勢いで進むことも大事かも知れません。しかし、どうしても現役のひとり情シスの第二の意見(セカンドオピニオン)が欲しい方は、ひとり情シス協会の技術委員のメンバーよりアドバイスします。下記の「セカンドオピニオン_受付フォーム Survey」より現在の環境や前提条件、今後の方針と機種設定の決定など詳細にご連絡頂けましたら、一週間を目途にご返信いたします。
評価レポートとは?
評価レポートとは、一般社団法人ひとり情シス協会の技術顧問や技術委員、現役のひとり情シスがひとり情シス向けのITソリューションを評価したものです。ひとり情シス向けに安心な製品・ソリューションを提供したいITベンダー様より依頼受けて作成します。詳しくは、以下のページをご覧ください。
2024/05/24 作成 一般社団法人ひとり情シス協会 技術委員