現役ひとり情シスが
OCH POWER Repli を調べてみた!

中堅中小企業の技術に弱い兼任型ひとり情シスに適している?

中小企業のひとり情シスや少人数情シスは、自社に適さない製品やソリューションを選択してしまうことがあります。IT管理者不在や経験不足では、必要な機能、簡単な操作性などを事前調査不足になることも多いです。本レポートは、日本国内の中小企業のひとり情シスや少人数情シスのIT管理の課題に対し、世界トップクラスのITディストリビューターのTD SYNNEX株式会社が課題解決に向けて、一般社団法人ひとり情シス協会に評価を依頼され作成しました。一般社団法人ひとり情シス協会の技術委員会が調査の結果、OCH POWER Repli は、中小企業でひとり情シスを兼任される方に必要十分な機能を有しています。

目次
読んで欲しい方(製品購買対象者)
Point -1 「導入の背景を考える
Point -2「OCH POWER Repli の特徴は何?」
Point -3 「ひとり情シスがこだわるポイントは?」
Point -4 「経営層へ上申のポイントは?」
Point -5 「セカンドオピニオンが必要な方へ」

読んで欲しい方(製品購買対象者)

100名までの中小企業においてデータ共用と保護を実現したい

・兼任でひとり情シス業務を担当する方
・IT経験年数が浅いひとり情シスの方
・販売店パートナーの支援でシステムを安定運用したい方

Point -1 「導入の背景を考える」

中小企業で情シスを採用すべきか?

ひとり情シスには、二つの側面があります。100名以上の企業規模では「一人しかいないのですか?」と不安がられますが、100名以下の中小企業ですと「専任担当者がいるのは羨ましいですね!」等と全く正反対の評価になります。事実、調査結果によると100名以下の企業で専任担当者を抱える企業は11.5%程の少数派です。それ以外の企業は、他の部門の方が兼務したり、何人かで連携・交代しながら担当したりする兼任型ひとり情シスです。さらに20名以下の小規模企業では社長自身が行うことも一般的です。

IT担当者が採用できないという理由の企業ばかりではありません。100名以下の企業では、ITの仕事も集中する時は集中しますが、定常的に多くのITの業務があるわけではありません。IT専門の方を雇ってしまってもアイドルタイム(無作業時間)が増えてしまうのではないかというところで採用を躊躇している企業も多い現実です。また、IT専門の方を採用できたとしても、中小企業は社風が色濃く出る傾向があるので、会社のカルチャーにマッチせず退職してしまうことも多いです。

兼任型ひとり情シスに求められるもの

兼任型ひとり情シスのほとんどが100名以下の企業ですが、兼任するタイプによってはメリットもあります。昨今、企業規模に関係なく中小企業においても、IT管理の統制(ガバナンス)やセキュリティ・コンプライアンス対策などでの対応が必要になってきています。特にセキュリティ対策では、従業員に告知をしてルールを厳格に実施してもらう必要があります。このような場面では、歳の若いひとり情シスがユーザー層にお願いしたとしても徹底されず後回しにされてしまい、それがセキュリティ事故につながってしまうことがあります。

総務などの管理部門の方であれば、社内への通達や実施の確認などは、主務の仕事にも近いので経験ある分野です。ユーザー層も渋々ながら対応することになります。また、IT関連の知識を補いながら社内のITを円滑に運用していくには、販売店などの外部業者との関係構築がとても重要になります。管理部門の方は、外部との渉外経験がある方も多いので、契約などで間違いが起きることは少ないです。しかし、その成功は、兼任型ひとり情シスに適したソリューションやパートナーを適切に選択することが前提になります。

Point -2 「OCH POWER Repliの特徴は何?」

一般社団法人ひとり情シス協会の技術委員会が調査の結果、OCH POWER Repli は、中小企業の経験の浅いひとり情シス、管理部門の兼任型ひとり情シスに適切な必要十分な機能を有しているオールインワン・サービスです。「読んで欲しい方(製品購買対象者)」の立場より評価しました。

★★★★★ 大変良い
★★★★☆ 良い
★★★☆☆ 普通
★★☆☆☆ あまりよくない
★☆☆☆☆ よくない

製品概要

OCH POWER RepliはファイルサーバーとクラウドがセットになったNASサービスです。社外からは、VPN経由でなくても、インターネット経由で簡単・安全に、NASのファイルに直接アクセスできます。 復元まで対応する「クラウドバックアップ」と「監視」を標準装備しています。災害発生時もクラウドにデータがあるので安心です。

性能 ★★★★★

兼任型ひとり情シスには最適な商品と判断できます。開発コンセプトが簡単設置をメインにおいているので、稼働への複雑な設定がなく、マニュアルを見ればすぐに設定ができます。また、故障時等はアラート表記等でお知らせされるため、ITが詳しくない方へもわかりやすい設計に作られています。事実、導入企業も中小企業に60%、約20名以下の小規模企業に35%とIT担当者が不在と思われるゼロ情シス企業から大きな支持を得られていることが、簡単に使える性能を有していることを裏付けています。

信頼性 ★★★★★

ひとり情シスは、稼働している機器はなるべくそのまま稼働することをお祈りしています。製品の信頼性については何より感度が高いです。「実際の故障率はどの程度なんだろう?」と思うものですが、購入前に実態はわからないものです。しかし、OCH社はひとり情シス協会の故障に関する質問に対して「製品ディスクの故障時のディスク交換は発売以来、出荷台数のわずか4%ほどである」と明確な回答[ou1] を提示しています。少ない故障率の上、オープンに顧客に開示する企業姿勢はとても信頼が高まります。

運用性 ★★★★★

OCH POWER Repliは、OCH社所有のクラウドバックアップサーバーに自動でバックアップが開始されるので、ひとり情シスの管理の手間が大幅に削減されます。世の中には数多くのクラウドサービスがありますが、パートナーから購入できないことや、カード払いのみで請求書対応していないなど、不慣れな方にはとても煩わしく間違いも起きやすいです。しかし、クラウド化されると、コロナ感染症でも体験したオフィスに立ち入れない場合などは、遠隔からのアクセスが可能になりますし、リモートワークや働き方改革にも対応可能です。OCH POWER Repliは、クラウドバックアップを選定する手間や運用費用の管理も一本化するなど、ひとり情シスにも経理部にもフレンドリーなものです。

コスト ★★★★☆

オープン価格として、1TB(63万円)、2TB(84万円)、4TB(134万円)、10 TB(420万円)ですべて5年保守モデルの金額ですが、OCH POWER Repliは、NASとクラウドのハイブリッド商品になりますので、NAS単体とクラウド単体を個別で契約した場合を比較すると、OCH自社クラウドの利用もありコストパフォーマンスが良いものとなります。また、個別で契約した場合は障害の切り分けは自身で対応することになりますし、連携した検証などは難しいので、ひとり情シスの人的対応も相当必要になります。自身の金額換算することは難しいですが、この間に他にやるべき仕事ができなくなりますので、社内にコストが発生していることになります。兼任型ひとり情シスにはとても管理しやすい価格構成であると判断できます。

サポート ★★★★★

設計思想として、IT管理者不在・人員不足でも複雑なネットワーク設定をすることなく簡単に本体を設置し、保存したデータには、クラウドストレージのようにウェブ経由で直感的にリモートアクセスすることを標榜しています。実際、Repliサポートサイトは、IT経験の無い方向けにも直感的に必要な情報にアクセスし易くなっていますし、よくある質問や用語解説なども説明されています。

Point -3 「ひとり情シスがこだわるポイントは?」

BCP対策の対応は?

クラウドに自動でバックアップできるので、BCP対策に適しています。また本体がなくても、インターネットさえあれば Repli Web からいつでもクラウド上のバックアップデータにアクセスでき、災害時など万が一のときでも安心です。OCH POWER Repliは中小規模にフォーカスしており、導入実績は中小企業60%、小規模企業35%で、IT人材不足の企業に簡易なセットアップ・運用などの特徴が指示されています。ITに詳しくなくてもお任せで必要な機能が実装されていますので、運用の負担はありません。

管理者の一元管理は?

ニュースで退職した社員のクラウドのアカウントが削除できないとか、ファイルが開示できないなどクラウド関連の運用の混乱が見られます。OCH POWER Repliの特徴である「ファイルやフォルダの共有だけなく、取引先やお客様に権限を設定して作業スペースを共有することができます」という機能は、現場の判断で共有した状況を管理者で一元管理、監視する事は可能です。最近はプロジェクトに関する写真やビデオ、実験データなど二度とアクセスしないような雑多なデータがどんどん蓄積されていきます。何年も前に終了したプロジェクトなどの関連ファイルを棚卸しできます。コンプライアンスやセキュリティポリシー的にふさわしくない使われ方を監視することができます。

有事の際のログ調査は?

セキュリティ事故でファイルの保全を確認する時など、ファイルアクセスのログを取得して後追いで調査することが可能です。リンク共有機能で公開されているファイルのログは、以下の内容が 90日間保存され、CSVファイルでのダウンロードが可能です。ビジネスは止められないので、緊急時には、迅速な初動対応と原因調査を行うため、必要な情報に即座にアクセスできることが重要です。

・アクセス日時
・アクセス元 IP アドレス / デバイス
・操作対象フォルダ / ファイル
・操作内容(ダウンロード / アップロード / 削除 / WEB共有閲覧)

マルチデバイス対応はできますか?

運用面において、マルチデバイス対応という利便性を無視することはできません。Webインターフェイスを介して利用ができ、ブラウザ経由でどこからでもファイルにアクセスが可能ということは、利用する端末やOSを意識する必要がなくなることです。タブレットやスマートフォンも込みで考えると会社内では色々な端末が存在すると思います。それらに大きな制限もなく利用できる環境を用意することは、利便性の向上や管理コストの低減にも繋がります。

このことは、在宅勤務やモバイルワークといった多様化する労働環境に対応する必要性や労働生産性の向上、ワーク・ライフ・バランスの実現を支援します。今まで会社に行かなければ接続できなかったストレージに、どこからでもアクセスできます。その場合には、セキュリティ面の不安も指摘されることが多いですが、インターネットからの利用の際には2段階認証による不正ログインを防止することもできます。端末自体の紛失や盗難にあっても、アカウントの無効化や停止機能を備えているため安全に利用できます。

Point -4 「経営層へ上申のポイントは?」

OCHってどこの会社なの?

IT関連機器やサービスが多くの外資系から提供されていますが、OCH株式会社は日本国内の企業です。創立15周年を契機とし、2022年4月1日より社名を「沖縄クロス・ヘッド株式会社」から「OCH株式会社」への変更に至っています。沖縄クロス・ヘッド株式会社の名前はIT業界では知らない者はない程著名な企業です。日本有数の超大手企業へのネットワークソリューションを提供、中小企業規模に特化したNASアプライアンスの開発、革新的な「次世代IoTセンターサービス」などとても高い技術力を有しています。小規模の家族経営企業から超大手エンタープライズの幅広い3万社の顧客を抱えています。経営労務診断適合企業も取得しており「人を大切にする企業」「働きやすい職場」を実現しています。OCHの製品は、企業の姿勢が育んだ、管理が非常にしやすい製品です。現代の技術者は心理的安全性を求めていますので、今後も多くの優秀な技術者を引きつけるものと思います。

データの管理とは?まずは保管の意味を考える

上申に悩んでいる方は、このエピソードを読んでいただき、経営層とのコミュニケーションのヒントにしてください。現役のひとり情シスの実体験です。

企業データの管理の仕方や属性は様々です。保管のルールが法律上義務付けられているデータ、業務効率性を重視し共同編集や共有を重視するデザインデータ、社内で幹部社員にしか見せられないような業績に関するデータなど様々な属性や役割のあるデータを重要度や影響範囲をどのように定義するかが必要となります。

また、その定義したデータ類を、急な災害を見据えたBCP対策の一貫として考えたときに復旧・保護しないといけないデータは何なのか?優先順位を考える必要があります。何でもかんでも保管すればいいかもしれませんが、そうなるとストレージの容量が増大し、コストが膨大に膨れ上がるかもしれません。また、データの保存先は、クラウドストレージ、オンプレミスのファイルサーバー、データセンターを利用してのホスティング、ハウジング?など十分に検討する必要があります。

NASとクラウドストレージのハイブリット環境の良いところの一つに、両方の環境に触れる機会を設けられることがあげられます。デジタルネイティブ世代にとっては「データ?iCloudかGoogle Driveに保存すればいいじゃないですか?」と実際のストレージインフラを知らない人たちが増えつつあります。ひとり情シスであれば、やはりハードウェアの知識やノウハウについては無視できません。また、今後本格的にクラウドを導入するにも、オンプレミスのサーバーに回帰するとしても、サイジングや非機能要件の反映などは必ず求められるからです。まず本製品を導入し、物理環境とクラウド環境を設備してみて、社風や企業文化を考慮しつつどちらが馴染むか、運用管理がしやすいかをイメージする機会と捉えてみましょう。時間は有限です。環境を用意しつつも、並行して検討を進める速度感も情シスには求められることが多いです。

企業のデータの保管や管理というのは、考えなきゃいけない点がとても多いです。そのデータの保管の意味を考えながら、データ管理に必要な製品やサービスの知識や理解をしていく。そして、経営者が気にする「我が社のデータは、どのように保管されているのか」という点を説明できるようにしていく。十分な時間をかけられず万全の説明でなくても、データの重要性の問題提起をすることが重要です。「経営者は、バックアップ装置の重要性の認識がない」ということは「社内のデータの重要性に認識がない」ことの裏返しだと思います。

Point -5 「セカンドオピニオンが必要な方へ」

機種選定については、各社特有の既存設備やITへの理解、ユーザーのIT活用度などで様々な意思決定があります。度々、回答だけを要求される質問がひとり情シス協会にも頂きますが、その前提状況や活用したい意図、また会社が今後どうあるべきかなどの方針なども影響していますので、簡単に応えることも難しいものです。最も重要なものは、導入必要性の要因を社内や社外から考え、どのように会社の業績や従業員などに貢献するかを導きだし、経営層に力説することだと思います。そこまでは、是非追い込んで欲しいのですが、最終決断の前にどうしもて第三者の意見を聞きたいということもあるかと思います。

まず提案してくれる販売店様等から情報を得て、自身で第一の意思(ファーストオピニオン)として考えることが重要です。勢いで進むことも大事かも知れません。しかし、どうしても現役のひとり情シスの第二の意見(セカンドオピニオン)が欲しい方は、ひとり情シス協会の技術委員のメンバーよりアドバイスします。下記の「セカンドオピニオン_受付フォーム Survey」より現在の環境や前提条件、今後の方針と機種設定の決定など詳細にご連絡頂けましたら、一週間を目途にご返信いたします。

セカンドオピニオン_受付フォーム Survey

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2024/02/19 作成 一般社団法人ひとり情シス協会 技術委員

TD SYNNEX株式会社
「ひとり情シス向けソリューション」サイト

TD SYNNEX 株式会社では「ひとり情シス向けソリューション」のサイトを開設しています。中小企業(従業員~250名、売上~50億円)のひとり情シスの皆様のインフラ運用の課題解決に向け、製品を厳選して情報提供しています。